先見の明で巻き返しを図って行きたい|知っておきたいミツビシの歴史

ミツビシ

際どいコスト戦略

ミニカ
ミニカ

軽4輪トラックである「三菱360」をベースに三菱初の軽乗用車の「三菱ミニカ」を発表。
先に販売されていた小型車である「三菱500」より良い売れ行きをみせるという幸先の良いスタートを切りました。
二代目ミニカは、ホンダのN360の性能を上回るようにとかなりの力が入れて開発され、さらに1970年代を先取りするという意味を込められ「ミニカ70」と命名。
しかし競争に勝とうとするあまり、欲張って先進的な装備をフル搭載して販売を開始してしまいます。
その結果コストをおさえることができず、自滅というカタチで終焉を迎えてしまいました。
その後三菱は、他の分野で成功していたスポーツタイプを軽自動車でもアピールを試みました。
しかしスズキやダイハツと同じスポーツカー路線をとってきたことにより、他メーカーに負けてしまいリードされてしまう状況になってしまいました。
さらに三菱はフルラインナップターボと称して軽自動車にもターボエンジンを搭載したり、エンジンを5バルブ化にするなど新しい戦略をたてていきます。
しかしそれは軽自動車の範疇を超えたものになってしまい、ユーザーには受け入れられませんでした。
常に際どい戦略を立て自滅していくという哀れな結果となってしまいました。

RVブームにのって

パジェロミニ
パジェロミニ

1990年代、三菱は乗用車のパジェロやRVRなどでレジャーカーを生み出してRVブームを牽引していきます。
そしてその流れを軽自動車でもうまく生かしパジェロミニを誕生させます。
パジェロミニは時代のブームに乗り売れ行きを伸ばし、三菱の軽自動車最大のヒットとなりました。

リコール隠しの代償

アイ
アイ

三菱は2000年にリコール隠しという重大な問題が発覚してしまいます。
そのイメージを払拭するため、三菱は提携していたメルセデス・ベンツ流のクルマ作りを取り入れ、クォリティー・ゲートと呼ぶ開発システムで巻き返しを図りました。
その巻き返しの中、軽自動車でも「ekワゴン」をヒットさせることに成功しました。
販売台数こそ少ないものの「三菱i(アイ)」は意欲作と高評価を受け、さらにEV化した「iMiev(アイミーブ)」も開発。
三菱は軽自動車や電気自動車の開発にも積極的な動きを見せていました。

度重なる不祥事

さらに2011年、三菱は日産自動車との提携によって軽自動車事業会社「NMKV」を設立。
「ekシリーズ」は「日産デイズ」とともに順調に売上を伸ばしていましたが、またもや2016年燃費不正問題を起こしてしまい軽自動車を含む自動車部門全体に大打撃をおってしまうのです。


度重なる不祥事のイメージを払拭して、三菱にはこれからも頑張ってもらいたいです!

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