歩んできた道筋はつねに軽自動車と共に|知っておきたいスズキの歴史

スズキ

厳しい船出

スズキの成り立ちは自転車に搭載する小さいエンジンの製造販売からでした。
その後、2輪車で基盤を固め、自動車業界に進出してきました。
ただ、最初の船出である軽自動車「スズライト」は必ずしも成功とはいえないものでした。
2代目「スズライトTLライトバン」は2ボックスタイプにして荷物と乗員のスペースを、さらに「スズライト・フロンテ360LTA」はリアにトランクスペースが設けられた3ボックスタイプと意欲的にコンセプトを変えて販売拡大を狙っていきました。
モデルチェンジでは駆動方式をFF方式からRR方式へ見直し、ターゲットを若者に向けにしたり新しい軽自動車を提案することに躍起になってました。
しかし、一定の支持を得られたもののなかなか販売台数を伸ばすことができず苦戦をしてしまいます。

スズキ50V作戦

フロンテクーペ
フロンテクーペ

スズキは創業50周年にあたり「スズキ50V作戦」を展開することを決意します。
これは軽自動車の商品力を高めることに主眼を置き、軽自動車界でトップの立つという目標でした。

まずは若者をターゲットに軽初のクーペスタイルのスポーツカーである「フロンテクーペ」を開発します。
このデザインはイタリアのジウジアーロによって製作され、その革新的なスタイルで高く評価されました。

ジムニー
ジムニー

またスズキは今までにないタイプの新しい軽自動車としてジープスタイルのスパルタンな4WD「ジムニー」を誕生させます。
ジムニーは不便さに格好良さを見出すマニアなユーザーに支持されて予想を上回るヒット作となっていきます。
このように、スズキは創意工夫によって軽自動車市場で新たなニーズを生み出し、確固たる地位を確立していきました。

アルトの躍進

アルト」
アルト

自動車が実用的でありながら、さらに経済性が重要になった時代、軽自動車にもその要求が求められま始めます。
軽自動車でまずその要求に答えたのがスズキでした。
その答えとして商用車の利点を生かしながら乗用車として使用できるボンネット型バンの「アルト」を誕生させます。
アルトの出現により他メーカーもそれに追随する形をとりボンネット型バンブームが到来します。
このことでスズキは軽自動車の先導車として一躍トップに躍り出ることに成功します。

ワゴンRの誕生

スズキワゴンR
スズキワゴンR

しかし税制の改訂によりボンバンの利点がなくなり、軽自動車業界は新たな策を見出さなければなりませんでした。
ここでも新しい波を起こしたのはまたもやスズキでした。
スズキは今までの形とは違うトールボーイという発想で<「ワゴンR」を誕生させたんです。
ワゴンRは狭い室内に我慢しなければならないという軽自動車の概念を超えることに成功させます。
軽自動車としてかなり画期的な発送をもたらすモデルとなり、爆発的にヒットをしました。

時代を動かす発想力

ハスラー
ハスラー

その後ライトSUVという新しい発想の軽自動車である「ハスラー」を誕生させます。
ジムニーとワゴンRの魅力を足したようなハスラーは老若男女に人気を博し、軽自動車としては初の日本カーオブザイヤーを受賞しました。


このようにさまざまなジャンルでヒットを飛ばしてこれたのは、スズキが軽自動車一筋に歩んできたからこそです!
軽自動車にこだわるスズキだからこそ、軽自動車への愛を感じます!

それはジムニーやアルトなどさまざまなモデルから湧き出ていますよね。
商品力の向上と大胆な戦略。
二つの強い思想でこれからも軽自動車業界トップを牽引していきます!

Top