戦略に長けた軽自動車界もう一つの雄|知っておきたいダイハツの歴史

ダイハツ

トヨタとの提携

フェロー
フェロー

ダイハツとしての軽自動車業界への進出は軽三輪の「ミゼット」から始まりました。
その後、軽4輪トラックである「ハイゼット」が評価を受けており、比較的早い段階から界隈で活躍していました。
そしてダイハツは満を持して、初の軽乗用車である「フェロー」を登場させます。
しかしホンダのN360を前にして印象が薄れていた感は否めませんでした。
他のメーカーに比べ軽乗用車分野で遅れをとり、なかなか軽自動車業界で独自性が見出せないダイハツ。
その打破としてトヨタとの提携に至る道を選ぶことになるのです。

トヨタの意向によりダイハツは、最重要車種を軽自動車にして開発に力を入れていくことになりました。
このときからダイハツの目標として、軽自動車分野でのトップに立つことが掲げられました。
この目標によりいまにに至るまで繰り広げられるスズキとダイハツの軽自動車での首位争いが始まっていきます。

守りと攻めの戦略

ミラ
ミラ

軽自動車トップメーカーを目指すダイハツは軽自動車トップメーカーであるスズキを目標に、模倣的な戦略をとり続けました。
後追いになりながらもさらに良いものを出すという気迫で、アルトに対して「ミラ」、ワゴンRに対して「ムーヴ」を出し、ヒットモデルを数多く生み出しました。
後追い戦略の中でも、車高を高くボンネットを切り詰めた1.5ボックスカーという今後スタンダードになっていくコンセプトを生み出しています。 コンセプトや技術、デザイン性や燃費性能などでも攻めの姿勢を見せる部分もしっかりあるのです。
この守りと攻めの戦略により販売台数は大きく伸ばし、トップのスズキに肉薄するところまで上り詰めてきました。

タント
タント

トップに立とうという意欲を持ってクルマ作りしていくなか、ダイハツではスポーツカーの「コペン」、モアスペース系ワゴンの先駆けとなる「タント」など、新しいジャンルも開拓しています。


この戦略は評価が分かれる部分でもありますが、売上を確実に伸ばしていることも事実で、今でもスズキとの激しいシェア争いを繰り広げています。

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