はじめて軽自動車を世に広めた功績|知っておきたいスバルの歴史

スバル

スバル360の功績

スバル360
スバル360

日本自動車の歴史で時代を切り開いたクルマはいくつかあげられますが、軽自動車の「スバル360」もそのひとつではないでしょうか。
当時のスバルにはすでに小型車での実績があり、その上で作られた軽自動車のスバル360の完成度は群を抜いていました。
軽自動車としても余りあるクルマとして評価されることは疑いの余地はないでしょう。
スバル360のコンセプトとして掲げられたのは、「人の乗る空間スペースを最優先に確保し、余ったスペースに機構を配置していく」という、当時考えられてきた軽自動車のコンセプトとは根本的に違うものでした。
そのインパクトは好感を持って瞬く間に世に広がりました。
そして、スバル360は軽自動車初のヒット作として、発売以降11年にも渡って生産し続けられたロングセラーモデルになりました。

薄れ行く存在感

R2
R2

その後、スバルはスバル360の後継モデルとして「R2」を誕生させます。
性能面ではスバル360を確実にうわまわっていましたのですが、鮮烈なスバル360に比べるとパッとせず売上は伸びませんでした。
これ以降、他メーカーの勢いに押されるカタチとなり、スバルは徐々に後塵を拝していってしまいます。
それでもスバルは起死回生の起爆剤として開発した「レックス」を登場させますが、売上が伸びませんでした。
どうしても以前の輝きを取り戻すことができず、スバルは軽自動車市場の中で存在感を失っていったのです。

軽自動車部門の縮小

ヴィヴィオ
ヴィヴィオ

スバルではレオーネやレガシーで水平対向エンジンと4WDに組み合わせで個性的なクルマを作り出しヒットを生み出します。
それも要因のひとつとなり、スバルでの軽自動車への開発の力の弱まっていきます。
そんな中で、4WD技術を活かした軽自動車「ヴィヴィオ」というの名車も残しました。
しかしスバルは業績悪化によりトヨタ傘下に入ることになってしまいます。
かつての栄光はどこへやら、軽自動車部門はダイハツからのOEM供給になってしまい、現在に至ります。


初期軽自動車の代名詞とも言えるスバル360を生み出したことは大きな功績と言えるのですが、スバルの軽自動車の現状はなんとも寂しい限りです。

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